代表挨拶

代表

今日において、看過できない地球規模の課題が、温室効果ガスによる気候変動です。地球温暖化による生態系の変化は、地球環境に大きな悪影響を及ぼすことが懸念されています。 しかし地球環境の保全は、今日、突として話題になったものではなく、実に1970年代に有識者が集ったローマクラブで「成長の限界」の最重要課題の1つとして取り上げられていました。その思想は、ドイツの歴史学者E・F・シューマッハーによる「スモール・イズ・ビューティフル」に受け継がれ、ヒューマンスケールにあった経済社会を構築し、健康と美と永続性を保つ経済を取り戻すべきと提唱されました。 監査法人アヴァンティアは、「スモール・イズ・ビューティフル」のその理念に共感し、かつ著名な経済学者による「量は質を変える」という箴言を規律と考え、2008年に「適正規模」を掲げ、創設された監査法人であります。創業時に宣言した「Avantia 17 spirits」の一節の「公認会計士は、会計の専門家(プロフェッション)であり、自由かつ独立した職能であること、学識があること、その目的が営利追求ではなく社会公共の利益のためにする利他的な活動に向けられること、などをもって僧侶、医師、弁護士と並び・・・常に厳格な自己規律のなか研鑽に努め、決められたルールを遵守しながら、期待以上の成果を出し、社会に認められることを心がけます。」を遵守して、今日に至っております。 創業時の精神に基づき、個の創造性を尊重し、「適正規模」でヒューマンスケールに合致した専門業務の活動を継続することが、環境保全も含む地球規模の課題に理念と組織運営で応え、社会を少しでもより良いものにしていけるものと信じております。

今後も真摯にかつ謙虚に思考し行動してまいりたいと考えます。

具体的には、

  • 1.最高品質の監査にプラスワンの付加価値を
  • 2.オーガニックな成長を通じて国内トップテンの監査法人へ
  • 3.IPO監査のメジャーファームへ
  • 4.地方創生のニューノーマル確立
  • 5.ダイバーシティ―経営と健康経営の実現

といった長期目標を「AVANTIA2030」において掲げました。中堅監査法人に対する社会的な期待に応えるもので、盟主不在の我が国の監査法人業界に気概と矜持を持って今後も一石を投じたいと考えます。

法人経営は今後もスピーディーに進めてまいります。すでに、IPO推進室の設置や内製の電子調書システムにより可能にしたリモートワーク率80%達成といった成果を上げておりますし、毎年10名以上の有為な公認会計士試験合格者を継続的に採用しております。

監査法人アヴァンティアは、この「AVANTIA2030」を実現すれば、「適正規模」に達することでしょう。社会をより良くするためには、メンバーの知恵と勇気を結集し、これを乗り越えることが必要と思われます。組織分化等を盛り込んだ「Avantia beyond 2030」が創出されることを今から大変期待しています。

今後も社会的使命を深く自覚し、専門家としての気概と矜持を強く保持し、真摯かつ謙虚に監査・保証業務を実施してまいります。

引き続きご愛顧賜りますよう宜しくお願いいたします。

監査法人アヴァンティア
                  法人代表CEO
小笠原 直