『~2020年3月期有価証券報告書の改正箇所のおさらい~ 定性的情報の充実を中心とした「改正点」を最終チェック』と題して、3月決算企業を対象に、有価証券報告書の記載事項の改正箇所やトピックスについて詳しく解説していただきます。
2018年3月期決算から経営者目線の MD&A(経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)の開示が始まった有価証券報告書ですが、今期から「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」において連結会社の経営環境(例えば、企業構造、事業を行う市場の状況、競合他社との競争優位性、主要製品・サービスの内容、顧客基盤、販売網等)についての経営者の認識の説明が求められるとともに、連結会社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、その内容、対処方針等を経営方針・経営戦略等と関連付けて具体的に記載することが求められることとなり、「事業等のリスク」でも、記載するリスクが顕在化する可能性の程度や時期、リスクの事業へ与える影響の内容、リスクへの対応策の説明が求められるようになりました。
開示担当役員や開示担当者は、有価証券報告書の作成準備にあたり、これらの定性的情報に係る「改正内容」と「経営者の認識」の双方を確実に把握しておかなければなりません。
また、ルール通りの開示を行うのは当然として、さらに投資家との対話に資するよう「記述情報の開示に関する原則」に対応しつつ「記述情報の開示の好事例集」を参考に開示の充実を図っていく必要があります。
さらに、2020年3月期の有価証券報告書では、コロナ禍による影響を受けた企業を中心に、財務諸表注記の追加情報で会計上の見積りに用いた仮定をより具体的に開示するとともに、記述情報の「事業等のリスク」において感染症の影響や対応策、「MD&A」において業績や資金繰りへの影響分析、経営戦略を変更する場合にはその内容等を開示することが期待されています。
3月決算企業以外の企業の経理担当者も役に立つ内容となっておりますので、ぜひご参加ください。
【講師】
監査法人アヴァンティア 公認会計士 橋本 剛
【セミナータイトル】
~2020年3月期有価証券報告書の改正箇所のおさらい~ 定性的情報の充実を中心とした「改正点」を最終チェック
【セミナー形態】 ウェビナー
※ 詳細は<こちら>をご参照ください。